シェアする

2016夏以降のHIRO-M振付曲を解説してみる。

The following two tabs change content below.
HIRO-M@YJC

HIRO-M@YJC

◆◆HIRO-M◆◆ --- YJCダンススタジオ コレオグラファー兼ダンサー兼キーボーディスト 特に理由なくKORG一筋 KROSS2、i3、Monologue、Microkorg XL+等 / リクガメ&フトアゴ愛好  ◆◆おれんじゃー◆◆ --- 愛機はオレンジ色のPENTAX K-30 & ガンメタのK-3

久々にやります。HIRO-M演出曲、解説企画。

(過去記事)
HIRO-M振付曲・全22曲を振り返ってみる。
振付けたわけじゃないけどHIRO-Mチョイスの全9曲を振り返ってみる。
現行HIRO-M振付曲・3曲を解説してみる。

ONLY ONE (BoA)

2015年単独ライブの燃え尽き症候群を乗り越え、2016年4月に振付開始した曲。

2015年の単独ライブではこの曲のカップルダンス部分をアレンジしてYukariHIRO-Mのデュエット曲に流用したのですが、チャレンジしたい部分を盛り込み切れなかった心残りがあり、それがきっかけとなりました。

当初、この曲のPVのダンスには好きになれない部分が多々あり、流用したい部分以外はオリジナルで組み立てるつもりでいましたが、PVを見続けるうちになんだかどんどん好きになって行ってしまい、気が付けばコピー率はかなり上がっていました。とは言え、脳内コピーですので左右逆とかはザラにありますが・・・。

振付演出において意識したのは2点。「現行Sチームにしか踊れない曲」、「現行Sチーム6人が揃わなければ成り立たない曲」ということ。6人というYJC史上最少人数のトップチーム・・・という重圧の中踊ることに対してのせめてもの贈り物・・・という意識半分、「6人しかいないんだから、イベント休むなよ!?」という脅し半分www・・・にも拘わらず、当のHIRO-Mが今年1月に病気でリタイヤ・・・。申し訳ないm(__)m

この時点で、これ以上無理!というものを作ったつもりです。特に最後のトリッキーな感じの部分の振付なんかは・・・もう、なんていうか、数学の式を解いてるみたいな…www ・・・が、なかなかマニアックなテイストなダンスなので、一般的に受け入れられるかどうかはいささか不安でしたが、お褒めの言葉を頂く機会も多かったですし、個人的に「ここがポイント」と思っていた箇所の写真をたくさん撮って頂いている・・・ということからも、間違ってなかったのかなと思っています。そんなこんなで、最近のYJCでは珍しく1年を超えるロングラン公演曲に。

1コーラス目の後に、YukariHIRO-Mのディエット曲のリプレイ的な小演出が入っていますが、一度だけHIRO-MRianをお姫様抱っこ・・・という非常にレアな演出をしたことがありました。反応が怖いので、二度とやるもんかと思いましたがwww

KISS YOU (EXILE)

レッスンでの基本ステップ練習のおさらい用としてなんとなく振り付けた曲。文字通り「コンビネーション」的なやつ。そんなわけですのでこの古い曲を選曲した理由は「テンポがちょうど良かったから」、ただそれだけでしたwww

「振り付けた」とは言ったものの、そもそもEXILEのオリジナルのダンスも、基本的な動き、ステップがふんだんに組み込まれた感じのフリになっており、コピー箇所も多々。ジャンルにもよりますが、ストリートダンス初心者の練習用にはもってこいな感じのダンスだと思うので、気になる方はYoutubeか何かで検索して頂けるとよろしいかと。

「公演で踊るとすれば、アンコールがあった時にでもちょろっと出来ればいいかな」程度でしたが、だいたい「アンコール」がお決まりになってしまいましたので、「アンコール定番曲」として当初の予想を遥かに超える活躍をすることになり、まぁ嬉しい限りではあります。

DANCE DANCE DANCE (Nissy)

なんとなく選曲して、なんとなく振り付けた感がある曲ですが、よくよく考えてみると、かねてからブラスが印象的な曲をやりたいという気持ちがあったので、まぁこの選曲は必然だったのかも知れません。ブラスが印象的な・・・というのは、たとえば東京スカパラダイスオーケストラだったり、或いはどっかいっちゃいましたけど、ピストルバルブだったり。かつて踊った椎名林檎の「錯乱」がそんな感じではありましたけど、その現代風バージョンという感じでしょうか。

完全に、踊っている本人達が楽しむ曲。このような曲では、たとえその瞬間客席への意識が無くなったとしても、その分メンバー同士で楽しめていればHIRO-Mとしてはそれでいいと思っています。

全員でのダンスを意識して作った曲ですが、Sチーム単体で踊る機会も増え、2パターン存在します。

Can’t take my eyes off you 君の瞳に恋してる (三代目JSB)

KISS YOU」で味を占めたアンコール用、企画モノ的な感じの曲。以前の曲で言えば、「You’re my sunshine」的なポジションですね。

以前より「メンバーを縦割りにして振付をさせ、それを曲に組み込みたい」という考えがあり、そのためにはシンクロ部分(サビ)は極めてキャッチーである必要があり、そこを満たしてくれる曲はもうこの名曲しかありませんでした。とにかく様々なアーティストがカバーしている曲ではありますが、テンポだったりテイストも様々で、その中でもダンス色の強い三代目JSBのカバーが一番しっくり来ました。それでも、かなり編集してますが。

メンバー縦割りで振付させた部分においては、各チーム、初めての試みにも拘わらず、こちらの想像を遥かに上回る複雑なフリを作って来たので非常に驚いた記憶があります。あまりに複雑すぎて、簡素化する方向で修正を入れたほど。自分もまさにそうなんですけど、「簡単で良いフリ」を作るっていうのが一番難しいんですよね・・・。

ただ、この縦割りチームでの練習は、指導者として傍から見ていて非常に微笑ましく、好ましいものであり、もっと早くからこういうことをやっておけば良かった・・・と思いました。

構成上、いつでもどこでも出来る曲・・・では無いのが痛いところですが、誰もが知っている名曲ですし、ロングラン曲になる可能性は十分にあります。

LAST SMILE (JUJU)

ONLY ONE」以来のSチーム専用曲。Love Psychedelicoの名曲をJUJUがカバーしたバージョンです。

JUJUのカバーアルバムがリリースされ、この曲を聞いた瞬間、振付候補に挙がったのですが2コーラス目以降の構成に納得がいかず断念。しかし、それから長い間消えることなく候補曲の中に踏ん張り続けていたので、これはやるしかない!と振付を決断しました。メンバーはともかく、メンバーのお母様に「Love Psychedelicoのこの曲が大好きだった!」という方が何人かいらっしゃったので、そこは嬉しい誤算

ただ、とにかく・・・「ONLY ONE」を超える作品を作れる自信がまったく無くて、だいぶ苦しみました。「ONLY ONE」の完成度っていうのは、決してフリの話ではなくて、メンバー全員が各々曲に強烈に作用する・・・言ってみれば“主役”が目まぐるしく変わる構成・・・といったところが大きく、正直なところ、「ONLY ONE」ではその点についてはBoAのPVにだいぶヒントをもらったところがあります。しかし、今回の曲については、まったく参考に出来るものがありませんでした。フリ自体も難解ですし、マスターしたらしたで、今度はクオリティを上げていくのが非常に難しいタイプのフリになっています。

振付をしてから、かれこれ2ヵ月。既に何度かイベントで踊っていますが、常に誰かが欠けている状態ですし、信じられないことにまだメンバー全員揃って練習すら出来ていません・・・。単独ダンスライブまでに、ベストの状態に持っていかなければ・・・。

??? (???)

単独ダンスライブでYukariHIRO-Mのデュエット曲として公開する予定の曲。まさに現在進行中です。「Can’t take my eyes off you」の域には達することはないと思いますが、こちらも多くのアーティストにカバーされ、全世界でダンス曲として親しまれている名曲です。

ただ、これまでのYukariHIRO-Mのデュエット曲とは真逆のタイプの曲で、特にYukariさんのイメージと照らし合わせた時に誰もが「え!?」となる選曲。実際、本人にまだ案の段階で伝えたところ、かなり驚いて不安がっていらっしゃいましたwww

ストーリー性重視のしっとり系はもう十分堪能させてもらいましたし、「ONLY ONE」にもまだその名残がある。そもそも、これまでのYukariさんとのデュエットの中で、「Yukariさんだから、しっとり系の曲でムーディーに」というのは極めて安易な発想で、自他ともに単なる思い込みなんじゃないか・・・と思い始めたんですね。

この意外で無謀にも見える選曲は、結果的にしっくり来るんじゃないかと思ってます。恐らくYukariさん本人も、フリ・演出が完成した時に「まさかこれがこんなにハマるとは思わなかった」と思うはず。その辺は、長いこと様々な立ち位置からYukariさんのダンスを見て来たHIRO-Mですので、自信持って断言できます。

今は単独ライブ後のことなどまるで考えられませんが、後にトップ、中堅世代用の曲として使いたいと考えています。

もう一曲、いけるかどうか。。。

シェアする

フォローお願いします