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ヒョウモンガメにも色んな形のがいます。
大きくなっても甲羅がまんまるなコ、小さいうちからボコボコのコ。
これは、甲羅を形成しているパーツがそれぞれ成長する過程で、
バランスが取れた場合とそうでない場合の違いと考えると良いでしょう。
一般的には、甲羅ボコボコは良くないと言われます。
そういうコを見るにつけ
「カルシウムがどーのこーの、たんぱく質がどーのこーの」と言う人がいますが…
うるさいっ!っての。
言われなくても栄養状態を気にすることくらいしてます。
程度問題ではありますが、ちょっとくらいボコボコでもいいんです。
色んなものをたくさん食べて、たくさん出して
お日様の光をたくさん浴びて、元気に運動して…
当のカメがそんな風にしていれば、多少のボコボコなんて問題ないでしょう、と。
まんまるにこだわるなら、飼わなければいいんです。
アフリカの地で野生のヒョウモンガメをじっと見てて下さい。
もっとも、野生のヒョウモンガメだってちょっとしたボコボコはいますけどね。
甲羅まんまるの成体って、奇跡的なまでの栄養バランスのたまものだと思います。
そのために、自然下のヒョウモンガメが何をしてるか。
いつでも好きな時に紫外線を浴びられる環境下で
果てしない大地を好きなように歩き回り
40種類もの植物を土ごと食べ、
カルシウム補給のために肉食獣の糞を食べ…
そんなの完璧に再現できっこないんです。
そして、そのようなカメ達の周りには危険がたくさんある。
せっかくまんまるに育っても、出産後の雌ライオンに齧られて
穴だらけの死亡…ってこともザラにあるらしいです。
(ヒョウモンガメは狩りの出来ない母ライオンの恰好の餌だとか…)
飼育下では、(現在正しいと思われている飼育下では)
確かに栄養バランスは多少偏るかもしれない。
だけど、危険の無い環境で安心して生活させてあげられる。
どっちがいいか。って話です。
自然下でも“まんまる成体”は奇跡的なバランスのたまもの。
海外の広大な敷地で放し飼いにされているヒョウモンガメだって
そうそうまんまるにはならないらしいです。
日本の飼育下でまんまるになったら、もはや「単なる偶然」みたいなもんです。
そこに本当に価値はあるでしょうか。
だったら、幸せに暮らさせてあげることにのみ留意して
甲羅の形は結果論…でいいんじゃないのかなぁと思うのですが。
もちろん、まんまる甲羅を理想とするのは良いと思いますよ。
事実、アフリカの地にまんまるが多い… いや、逆だな。
飼育下にボコボコが多いことは事実ですし。
ただ、それに捉われすぎちゃうと、
なんか大事なこと見失っちゃうように思います。
過ぎたるは及ばざるがごとしです。
我が家のくまチャン、まるチャンは結構ボコボコです。
でも、幸せそうだし、我々も幸せだから全然いいのです。
より幸せにしてあげることしか考えてません。