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今日はヒョウモンガメの餌についてです。
まずは購入して与えるタイプのものについて。
野草についてはまた後ほど別記事で。
我が家のバリエーションは以下の通りです。
小松菜 ◎ S
チンゲン菜 ◎ S
モロヘイヤ ○ A
かき菜 ○ A
その他菜 △ B
白菜 ○ B
大根の葉 △ C
食用菊 △ C
トマト △ B
キャベツ ○ B
ニンジン △ B
レタス △ B
リンゴ △ B
ミカン類 △ B
「◎-△」は頻度、「S-C」は我が家における食い付きを表しています。
頻度△のものは、日中一度も屋外に出せない冬季にバリエーションを意識して与える程度です。
頻度◎のものは、屋外で野草を食べられる時期にも与えています。
別段意識してミックスしたりはしていません。連日そればかりにならないようにはしていますが。
ここに時々ふやかした配合飼料をふりかけるというというやり方をしています。
よく、「キャベツとほうれん草はダメ」と言われます。
キャベツには甲状腺腫誘発物質である「ゴイトロゲン」が含まれており
ほうれん草には「シュウ酸」が含まれていると言う理由です。
キャベツに含まれている「ゴイトロゲン」ですが、実は小松菜の中にもいます。
キャベツは含有量が比較的多い…ということなのでしょうが
そんなもの、全く気にしなくていいんじゃないかと思います。
もしこれがまずいなら、我々もみんな死んじゃってます。
「ゴイトロゲン」は人間にも同様に有害物質ですから。
有名な飼育者の方で、スーパーからキャベツの表葉を軽トラ一台分ももらって
ケヅメに与えている方がいらっしゃいますが、そんなのも全然OKだと思います。
もちろん「キャベツだけ」ではありませんので。
我が家では、「しまった!葉っぱ買い忘れた!」という時にでも、
必ずキャベツは冷蔵庫にあるので、そういう時に与えています。
また、ほうれん草のシュウ酸なんてものも
大抵の植物には多かれ少なかれ含まれているもので
それが多いと言うことで「ダメ」というのは少々乱暴なのかな…と思っています。
それだけ与え続ける、メインで与える…のは避けるべきという程度かと
そういう意味ではどんな植物でも一緒だと思うので
結局は気にしなくて良いんじゃないかなと思っています。
我が家の場合、何しろ「ほうれん草とベーコンのソテー」が好きな人間ばかりで
カメに与えるのは勿体ないのであげません。
調理時に落っこちたものをカメがつまみ食いすることはよくありますが。
これらを敬遠するということは、小松菜・チンゲン菜・モロヘイヤなどを敬遠するのと同じこと。
主食に理想的と言われるこれらのものだって、摂取しすぎるとカルシウムの吸収を阻害します。
要するに、色んなもの与えるのが一番ということです。
リクガメの栄養バランスなんて計算してどうにかなるものではないと思いますし。
だいたい、カメに必要な栄養、正確に把握している人などいないはず。
人間って、研究すれば何でも正確に分かる…って自惚れすぎ。だと思ってます。
とにかく色々なものを与えて、奇跡的なバランスに期待するよりほかないでしょう。
最初に紹介した我が家の餌ラインナップが正しいのかというと、まったくそんなことは無くて。
これは、「年の半分は屋外で野草中心でイケる」という前提でのやり方で
通年屋内飼育だったらまだまだバリエーションに乏しすぎるような気がします。
まして、一年を通してこれら全てが安く手に入るわけではないので、時期によって偏りも出ます。
もっともっと、リクガメが食べるものを探さなくていけないでしょう。
ヒョウモンガメが自然化で食べている植物は約40種と言われていますので。
野草を自由に食べられる時期が長くあることが前提。
ひとつ注意しなければいけないのは
これらの餌が「人間用」であるということです。
多くは「おいしく、栄養価を多く含む」という具合で品種改良されてきたものだと思います。
果たしてヒョウモンガメはそんなに栄養価の高いものばかり欲しているでしょうか?
そんなことはないと思います。
自然化で40種と言われるヒョウモンガメの食べる植物のうち、
日本で販売されている葉物と匹敵する栄養価を持っているものがいくつあるでしょう?
あんまりないのではないかと思います。
つまり、売られている野菜ばかり与えていたら、栄養過多になるということです。
ホルスフィールドなどではよく言われていることですが
むしろ粗食気味にした方が健康に育つような気がしています。
そういう意味では「水分ばかりであまり栄養が無い」などと言われるレタス・白菜なども
敬遠するのではなく、かさ増しとして使ってよいんじゃないかなと。
これは私が以前師と仰いでいたペットショップ店主の言葉ですが…
「カメが言ってるよ?『そんなに”栄養”はえぇよぉ』って」
サムいジジイでしたが(笑)、知識と腕は確かです。