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“自信が無い” それこそがダンサー!?

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HIRO-M@YJC

HIRO-M@YJC

◆◆HIRO-M◆◆ --- YJCダンススタジオ コレオグラファー兼ダンサー兼キーボーディスト 特に理由なくKORG一筋 KROSS2、i3、Monologue、Microkorg XL+等 / リクガメ&フトアゴ愛好  ◆◆おれんじゃー◆◆ --- 愛機はオレンジ色のPENTAX K-30 & ガンメタのK-3

「”自信が無い” それこそがダンサーに共通するメンタリティ」

・・・という記述を見つけて、ほほぉ・・・って読んでました。

HIRO-M自身もそうだし、恐らくメンバーも皆思っていることだと思うので。

ダンスに関してどうしても自信が持てない、という、それこそがダンサーのメンタリティです。

自分の踊りにいつまでたっても自信が持てないのがダンサーの特徴で、私は彼らのそういうところが好きだし、共感も覚える。

自分の踊りに自信を持って満足してしまった瞬間に、その人の身体以上のものは見えなくなってしまうところが、ダンスのすごく奥深いところだと思うんです。

形のないものを形にして見せようとしたり、しょせん手の届かないものに向かって一生懸命に手を伸ばそうとするから、ダンスは感動的なのだと思うんです。

なんだかすごく分かる気がします。

この記述があったブログにもありましたが、

ダンスのみならず、様々なエンターテインメントに共通することかと。

だって、本来は「正解」も「模範解答」も無いものだから。

どれだけキャリアを積んだって、絶対に極めることの出来ないモノ。

ひとたび真剣に向き合ったら、文字通り”自分との戦い”なんですよね。

先日、ふととんでもないことに気付きました。

一体、自分はこれまでどれくらい人前でダンスをしてきたのか。

2014年、40公演程度。 2013年、50公演程度。 2012年、35公演程度。

過去3年間だけで125公演。そこに、今年と、2011年以前を足したら

恐らく累計公演数は200弱くらいになるのではないかと。

ダブルヘッダーやトリプルヘッダーを少なめに見積もって、×1,25くらいにしとくと、計250ステージ。

1ステージで自分が出演した曲数を、これも極めて少なめに2.5くらいで見積もって…

そうすると、ざっと600曲ちょっと…ってことになるんです。

600曲です! 600曲!

駅前とかで踊って勝手に人に見せつけた・・・とかじゃないんです。

用意された舞台で踊ったのが、600曲。

これってもう凄まじいことだと思うんですよね。

なんだか、HIRO-Mをはじめ、YJCのメンバーって

「自分達にはキャリアが無い」と思い込んでるフシがありますが

とんでもない話で。

よそのことは分かりませんが、これだけの経験を積めている人はそういないんじゃないかと思います。

(勿論、決して「公演が全て」ではないので、その人の目的によって意味も変わりますが)

とかく「魅せ方」を褒めて頂くことが多いチームですが、それはもう、然るべきなのかも知れません。

しかし、それだけの経験を積んでもなお、

ダンスそのものについては微塵も自信を持てないのだから

なんと恐ろしいことかと。

でも、そんな掴みどころのないところこそがダンスの最大の魅力だと思えば、

それはそれで捉え方が変わってくるのかな・・・という感じ。

「自信」って話題からは一旦びろろろろ~んと離れるんですが…

ダンスを始めた頃と現在を比べて、自分で変わったなぁと思うのは

毛嫌いするジャンルが無くなったこと。

「ジャンル」っていう概念が薄くなった・・・と言った方がいいのかな。

それは要するに、ダンスに「正解」や「模範解答」は無いと思うようになった・・・ということで。

YJCがまず関わることの無いであろうダンスバトルなんかも、それはそれだと思うし

頭でぐるんこぐるんこ回るのだって、それは立派な表現だと思うし。

一方で、自分達のダンスが素晴らしい・・・ってことも決して無いと思うし。

このあたりに自分の中で頑なな境界線を引いたりしてしまったら、

それは本来「正解」「模範解答」の無い「ダンス」というものに

独りよがりの、根拠の無い「解答」を設けるようなもので・・・。

なんか、自らダンスをつま~んないものにしてしまう行為なのかな、と思うようになりました。

たまにネットで、ジャンル否定とか論争とかを見かけたりすることがありますが

多分、豊富な経験を積んだ人って、そういうことは言わないんだろうな。

野球やってた頃にも、似たようなこと思ったことがあるんですよね。

例えば、バッティングやピッチングのフォーム。

「わきを締めて」とか「腰を落として」とか「膝を開かずに」とか・・・。

小学校の時は、「ボールを投げた腕は必ずわきの下へ流せ!」なんて言われたっけ。

そんなことばっかりやたら口うるさく言ってる指導者見てると

「意味あんのかな?誰が決めたのかな?本当に正しいのかな?」

なんて思ったりして。

長年の研究に基づいた部分・・・とかは勿論あるんだろうし

子供や初心者には有る程度の見本的なものは絶対必要だとは思うけど

それにしても、そういうのに忠実に従わなければならないのが「野球」なんだろうか?って。

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こういうのを否定するのが「野球」なら、なんてつまんないスポーツなんだろうと。

野球の場合は、「打つ」。ダンスの場合は、「体で表現する」。

もう、この際、ルールはそれだけでいいじゃん。

どうせ、どれだけやっても自信なんて持てないのがダンスなら

なんか節操なく色んなモノを吸収して

自由に自分だけの形を作り上げていきたいなぁ・・・なんて思うのです。

多分、ダンスの場合、そんなものが「自信」に代わるものなのでしょう。

そんなこと言っても、もう40過ぎちゃったしなぁ・・・なんて落ち込んだりしてるHIRO-Mでした。

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