HIRO-M
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スクールで。
EXCELの上級問題と格闘していた生徒さんが、突然HIRO-Mの方を振り返り
「先生。これでいいのかなぁ?」
と言ってきた。ディスプレイを覗くと…ちゃんと出来てる。
「大丈夫です。合ってますよー」
「あ、ほんと?絶対間違ってると思ったぁ…」
「(笑)」
「だって、先生、今すごい怖い顔して見てたし…」
「え!いやいや…それは、気ぃ抜いてただけです(笑)」
「そうなの?じゃ、いつもの笑顔は嘘なんですか?(笑)」
「はい。あれ、大嘘です(笑)僕、殆ど笑わない人ですもん。」
「へぇ~。そうなんだぁ…」
…という会話が。
「怖い顔してた」って言われて、ちょっと反省。
まぁ、基本は生徒さんの背中と相対してるわけで、
その状態でヘラヘラしてんのもどうかとは思うけど…ww
それにしても最近、”素”の顔がより険しくなってきてる気はする…。
最近、まともに喜びを表現したことなんて、あったっけ?
…なんて考えて、一番喜びを爆発させた記憶を辿ってみた。
…すぐに思い出せた。
ビデオで残ってるし、その時の様子も鮮明に思いだせる。
大学4年の時。
真剣にやってたソフトボールの…最後の大会。
リードされた最終回、代打で出たKが
ライトスタンドにまさかの同点弾をぶちこんだ。
「これで終わっちゃうのか…」っていうムードをひっくり返す一発。
その時のビデオ… 雄叫びで思いっ切り音声が割れていた。
多分、カメラのそばにいたのはHIRO-Mだったはず。
ホームインしたKの元に、HIRO-Mがすごい勢いで駆け寄り、抱きつく。
抱き合ったまま、2回、3回とお互いの背中を叩く。
Kも比較的内向的で喜びの表現が下手なやつだったし、
HIRO-Mともそんなに仲良くなかったのだけど、
なんか…奇跡的に再会を果たした親友のような…感じ?
自分で言うのもおかしな話だけど、あんな嬉しそうなHIRO-M、見たことないww
ま、結局…その後、どうにも悔し涙が止まらない…という展開に
なってしまったわけだけど。
抱き合うくらいの歓喜。 悔しさの涙。 戦った証の、汗。
そのあたりのキーワードを思うと、
HIRO-Mの人生で1、2を争う、「大切な思い出」だろうなぁ。この日が。
大人になってしまうと、なかなか難しいのかも知れないし
時代のせいもあるだろうけど
自分の感情のすべてを出し尽くせるような、
そんな何かに飢えてるなぁ…って気がします。
まぁ、そんな贅沢なシチュエーションには恵まれなくとも
意識して出して行く努力は必要なのかも。